地域通貨ゲーム@山形県飯豊町中津川地区

2013年12月4日に山形県飯豊町の中津川地区で地域通貨ゲームを行いました.

当地区では2014年2月をめどに地域通貨導入を計画しています。今回はそのデザイン策定過程の一環としてゲームを行いました.

10月には講演という形で地域通貨の話しをさせてもらいましたが,それと比べて地域通貨についてより理解が深まったようです.

参加者からは「円と比べて地域通貨がより気軽に利用できる」との意見もいただきました.

あと1回ほどゲームを行いながら,地域通貨のデザイン策定に協力していく予定です.

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上越市教育コラボ2013にて『バス路路線ゲーム』を行います

2013年11月16日の13時から上越科学館(上越市下門前446-2)1階エントランスロビーにて大学院生の小林英成君が作成した『バス路線ゲーム』を行います.

『バス路線ゲーム』は,Wolford(1969)The Bus Service Gameを基にして,長岡市川口地域におけるコミュニティバスの運営をしながら,路線の必要性や課題などを考えるゲームです.

ゲームは3−4人で30分ほどあればできるものです.ご関心のある方は是非おいで下さい.

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小樽商科大学にて地域通貨ゲームを行いました

2013年7月3日と7月10日に小樽商科大学の総合科目1C「グローバリズムと北海道経済」にて地域通貨ゲームを行いました.

7月3日は紙幣型,7月10日はLETS型の地域通貨ゲームを行いました.

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紙幣型とLETS型のゲーム結果は以下のようになっています.

(1)紙幣型の実施結果

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(2)LETS型の実施結果

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紙幣型ではみな銀行から借金することもなく取引できたようですが,LETS型では銀行から借金するグループも出てきました(収入や支出の大半はサイコロによって決まるので,この結果は地域通貨の違いによるものではありません).最後のディブリーリングではLETS型の地域通貨の方がよいという意見が多かったです.これは昨年上越教育大学で行った結果と同様でした.取引毎に記録されている点がよかったようです.

今回の地域通貨ゲームの実施においては,小樽商科大学の江頭進教授,と小樽商科大学地域研究会の宮?義久研究員,そしてアシスタントをしてくれた江頭ゼミの方々に協力していただきました.大変ありがとうございました.

 

 

土佐の森・救援隊 中嶋健造氏講演会のお知らせ

3/17に上越市吉川区の吉川コミュニティプラザにて「副業的自伐林業の取組」と題した講演会が開催されます。

講師はNPO法人土佐の森・救援隊の 中嶋健造事務局長です。

以前私も視察に行きましたが,高知県いの町にて「モリ券」を活用した林業活性化に取り組んでいる団体です。

お時間のある方はぜひ参加ください。

問い合わせは,上越やまざと暮らし応援団(valley@valley.ne.jp)にどうぞ。

2013年02月25日09時24分54秒

公民教材開発論にて貿易ゲームを行いました

本年度の公民教材開発論では,開発教育協会と神奈川県国際交流協会が制作・発行している「新・貿易ゲーム」を用いて,貿易ゲームを行いました。

ゲーム参加者は7つの国のどれかに所属して,それぞれ配布されたもの(はさみや定規,コンパスといった道具,A4用紙,通貨)を用いてマーケットで求められる規格の製品を作り,富を増やしていくことを目的として行動していきます。

今回は,道具と通貨は豊富にあるが,A4用紙が乏しい国(A1,A2),道具と通貨は普通にあるが,A4用紙が乏しい国(B),道具と通貨は乏しいがA4用紙が豊富にある国(C1,C2),道具と通貨とA4用紙すべて乏しい国(D)という計7国を設定して,学生に参加してもらいました。

一回目はシンプルに物作りだけでゲームを行い,二回目からは内政と銀行をいれ,三回目はさらに先進三カ国の会議を導入して,貿易ルールを決めるといったように,計三回ゲームを行いました。ちなみに二回目と三回目は連続して行っています。

貿易関係図1貿易関係図2貿易関係図3

 

貿易関係図をみると, 最初は国同士の交換や売買がメインであったのに対して,次第に国同士で共同作業を行うようになり,国際分業体制が構築されてきたことがわかります。この体制が結果として多くの国々に富をもたらすことになりました。

ただし,道具や資金を豊富にもつA1やA2が主導権を持つ形で分業体制が構築されてきたので,資源しかないC1やC2,何もないDなどの国から「先進国と連携して豊かになったけれども,ほぼ先進国の言いなりだった」といった声が後のディブリーフィングで出てきたように,分業体制は必ずしもフェアなものではなかったようです。二回目にA2と分業体制を構築したC2は三回目には独立してC1と連携していくようになりました。先進国と組むことで豊かにはなるが,自主的に内政や生産をしていくことはあきらめなければならないというトレードオフの関係が今回のゲームで見えてきました。

また,二回目からは銀行を導入したので,他国がこつこつ製品を作っている一方で,先進国は預金利息で収入が増えていくので,次第に製品を作らなくなってました。

今回はじめて貿易ゲームを行いましたが,思った以上にリアルな世界経済が描けたという印象を持ちました。来年度も行う予定です。

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西部忠編『地域通貨』出版のおしらせ

ミネルヴァ書房から西部忠編『地域通貨』が出版されます。

国内外の地域通貨の理論家や実践家による論考や地域通貨のデータベース,

さらに地域通貨に関連する経済学説の抜粋が掲載されています。

私は翻訳や資料編にて協力させていただきましたが,地域通貨に関心の

ある方はぜひ一度手にとって見てください。

 

 

上越教育大学での地域通貨ゲームver.3の実施

11/27と12/4に上越教育大学の現代社会論受講者を中心に地域通貨ゲームを実施しました。

今回のゲームは9月にJAISTで行ったものと同じゲームですが,11/27は紙幣型,12/4はLETS型というように,二種類の地域通貨を用いました。

今回のバージョンでは,(1)地域外との円の流出入(地域外からの収入−地域外での購入支出),(2)地域の内外両方で販売しているアイテム(地域内での販売価格>地域外での販売価格)の選択,(3)ボランティアの実行率(ボランティアを一回提供する毎に次のターンの地域外からの収入が5%減少)という3点が地域通貨導入前後でどのように変化をするのかについて見るのと同時に,地域通貨ゲーム前後でのアンケート結果を検討することで,地域通貨ゲームでの取引行動が参加者の意識にどのような影響を与えるのかを検討するという目的を置いています。

詳細な結果はこれからですが,取引行動の結果を見てみると,地域通貨導入後は(1)全体的に地域外からの収入−地域外での購入支出が黒字に転じていたり,(2)地域内部でのアイテム選択割合が増えたり,(3)ボランティアを断る割合が減ったりという結果が見えてきました。12/11に行ったデブリーフィングでは,二回のゲーム結果を皆で見ながら行動を振り返りましたが,銀行からの借金が膨らんでくると,地域通貨よりも円でアイテムを販売するようになったり,ボランティアを断ったりするなどいろいろ考えていることも見えてきました。

今回同じ設定で紙幣型とLETS型の二つのタイプの地域通貨を用いてゲームをしましたが,学生たちはLETS型の方がよいという回答が多かったです。LETSのマイナス残高については使っているときは不安だったという参加者もいましたが,仕組みを説明して理解してもらえたようです。ただその一方で,紙幣型では円への換金ができるように設定していたので,換金可能な紙幣型が良いという意見もありました。さらにいえば,自分ならば地域通貨を使わない。円一種類が良いという意見もありました。地域通貨ゲームをしたからといって地域通貨がよいものであるとすりこむことはできないようです(もちろん地域通貨が良いものであるとすりこむことはゲームの目的ではありません)。

これから詳細な結果の考察をしていきますので,その成果が上がったらまたここで報告させてもらいます。

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ゲームで社会科授業を活性化しませんか?

10/31から以下の日程で,上越教育大学の志村先生,小島先生と共にゲームを使った社会科授業の活性化についてセミナーを開催します。

詳細は以下の通りとなっています。社会科の授業などでゲームを活用したい先生方でお時間のある方はぜひ参加ください。

参加は,以下のホームページから登録できます。

ちなみに,私は11/28担当で,地域通貨ゲームを題材に,ゲーミングの作製について話す予定です。

 

テーマ:ゲームで社会科授業を活性化しませんか?
開催日程
第1回 10月 31日(水) 18時30分?20時00分
 志村喬(社会科教育領域)担当:社会科教育におけるゲーム教材の発生・展開につ
いて,具体的で易しいゲーム体験を交えて解説します。
第2回 11月 14日(水) 18時30分?20時00分
 小島伸行(法・宗教社会学領域)
第3回 11月 28日(水) 18時30分?20時00分
 吉田昌幸(経済学領域)
場所:
上越教育大学学校教育実践研究センター  セミナー室1

*詳細は下記HPをご覧下さい。
http://www.educ.juen.ac.jp/seminar/public/detail?seminarCd=95