『シミュレーション&ゲーミング』23(2)に論文「ゲーミングとマルチエージェントシミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討」(小林重人,橋本敬との共著)が掲載されました.
ご関心のある方には抜き刷りを差し上げます.メール等にて連絡をください.
小林重人・吉田昌幸・橋本敬「ゲーミングとマルチエージェントシミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討」『シミュレーション&ゲーミング』Vol.23, No.2, pp.1-11.
『シミュレーション&ゲーミング』23(2)に論文「ゲーミングとマルチエージェントシミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討」(小林重人,橋本敬との共著)が掲載されました.
ご関心のある方には抜き刷りを差し上げます.メール等にて連絡をください.
小林重人・吉田昌幸・橋本敬「ゲーミングとマルチエージェントシミュレーションによる地域通貨流通メカニズムの検討」『シミュレーション&ゲーミング』Vol.23, No.2, pp.1-11.
埼玉県の戸田オールでの調査結果をもとにした論文がInternational Journal of Community Currency Researchに掲載されました.
ご関心のある方はこちらからご覧ください.
本年度の公民教材開発論では,吉川肇子(2009)「すごろくで語るライフヒストリー」『シミュレーション&ゲーミング』19(1),pp.1-8.を参考にして,「上教大生の一生」というすごろくを作成する授業を行いました.
学生には,以下の規定を基に自由にすごろくを作成してもらいました.
規定
また,作成に当たって,各ステージでどのようなイベントがあるのかについて作成シートに記入してもらい,グループ全体で調整を行う方法をとりました.作成されたゲームは実際にゲームを行いながら評価を全員でつけてもらいました.
本年度初めて行うこともあってどうなるかと思いましたが,すごろくの作成は歴史や社会のプロセスを学習する上で効果的な手法ではないかと考えるようになりました.来年度もゲームの作成を授業に取り入れていく予定です.
昨年オランダで報告した,栗田健一氏と宮?義久氏との共同研究がInternational Journal of Community Currency Researchに掲載されます.
この論文は,埼玉県戸田市で行われている戸田オールでのおしごと体験隊やお店体験隊といった小中学生を中心とした地域通貨を用いたイベントでのアンケート調査を基にして,地域通貨によってボランティア活動を促される人にはどのような特徴があるのかについて検討しているものです.
正式には,2015年1月の掲載ということで,現在のバージョンはまだ最終版ではありません.最終版が正式に掲載され次第改めてここで告知します.
なお,現時点のバージョンはこちらからダウンロードできます.
橋本努(北海道大学)編『現代の経済思想』勁草書房が10月末に出版されます.
私は『企業家精神−企業家になるとはどういうことか』を担当させていただきました.
出版にを記念して11月中にジュンク堂書店池袋本店,福岡店,大阪本店でブックフェアが開催される予定です.
ご関心の方は是非.
以下,『現代の経済思想』目次です.
1 生きるために
1-1 快楽─―快楽が多ければよい人生か 米村幸太郎
(キーワード:福利、個人的価値、幸福度)
1-2 欲望─―なにに/なぜ人間はこれほど駆り立てられるのか 黒石晋
(キーワード:なにか未知なるもの、価値、事後選択)
◆コラム 視野狭窄の効用
1-3 幸福─―幸福度研究は経済学に革命をもたらすか 本郷亮
(キーワード:主観的幸福、幸福度、功利主義)
◆コラム 信頼ホルモン「オキシトシン」
1-4 贈与─―私たちはなぜ贈り合うのか 若森みどり
(キーワード:負債、社会関係、循環)
◆コラム 災害復興
1-5 労働─―理想の仕事とはなにか 橋本努
(キーワード:拘り、本来性、ルサンチマン)
◆コラム 地理学的批判理論
2 善い社会のために
2-1 価値─―価値は価格に反映されているのか 藤田菜々子
(キーワード:倫理、バランス、制度)
◆コラム 繁栄の法則
2-2 平等─―なぜ平等は基底的な価値といえるのか 井上彰
(キーワード:範囲性質、非個人的価値、反不平等主義、宇宙的価値)
2-3 ケア─―両立支援は誰のためか 山根純佳
(キーワード:平等と差異、ケアの社会的評価、ワーク・ライフ・バランス)
2-4 所有─―所有は豊かさをもたらすか 沖公祐
(キーワード:占有、請求権、コモン・ストック)
2-5 資本主義─―なぜ安定と危機の交替を繰り返すのか 鍋島直樹
(キーワード:社会的蓄積構造、戦後コーポレート・システム、新自由主義)
◆コラム 「グローバリゼーション」のトリレンマ
3 経済の倫理
3-1 自然─―経済にとって自然とはなにか 桑田学
(キーワード:自然の贈与、労働、依存)
◆コラム 何もしない
3-2 消費─―消費者は環境に責任があるのか 根本志保子
(キーワード:政治的責任、規範、美徳)
◆コラム 脱成長
3-3 交換─―赤ちゃん市場の問題とはなにか 山本理奈
(キーワード:商品化、聖なるもの、貨幣)
◆コラム 例外としての新自由主義
3-4 文化と経済─―市場は芸術の開花を阻害するか 鳥澤円
(キーワード:文化政策、大衆文化、古典的自由主義)
◆コラム ショック・ドクトリン
3-5 芸術の売買─―美術市場に道徳はあるのか 持元江津子
(キーワード:美術市場モラル、一次/二次市場、アートディーラー)
◆コラム コモンウェルス
4 経済の生態
4-1 市場─―市場が社会秩序であるとはどういうことか 瀧川裕貴
(キーワード:経済社会学、埋め込み、収穫逓増)
4-2 慣習─―生活にどう役立つのか 吉野裕介
(キーワード:明確化アプローチ、適応的慣習、慣習への順応)
◆コラム 裏切りの効用
4-3 嗜癖─―アディクションは非合理な行為なのか 太子堂正称
(キーワード:嗜癖と合理性、非自律的選好、信念依存性、プリコミットメント)
4-4 心理─―損得勘定は感情抜きなのか 松井名津
(キーワード:感情、理性、意思決定)
◆コラム プロスペクト理論
4-5企業組織―─なぜ企業は存在するのか 三上真寛
(キーワード:取引費用、ケイパビリティ、規模)
◆コラム コミットメント契約
4-6 企業家精神─―企業家になるとはどういうことか 吉田昌幸
(キーワード:企業家学習、市場理論、知識の成長理論)
◆コラム ソーシャル・ビジネス
4-7 経済神学─―経済学者の社会的機能とはなにか 佐藤方宣
(キーワード:宗教としての経済学、市場のパラドクス、効率性の福音)
北陸先端科学技術大学院大学の小林重人氏との共著で「地域通貨使用経験がもたらす行動・意識の変容:ゲーミング・シミュレーションを用いた検討」『経済社会学会年報』36,pp.67-80. が出版されました.
ご関心のある方は抜き刷りを送らせて頂きます.メールにて連絡を下さい.
2014年7月7日から11日までオーストリアのドルンビルンで開催されたISAGA (the International Simulation and Gaming Association)2014に参加してきました.
学会ではJAISTの小林重人氏との共同研究を, Community Currency Game: a tool for introducing the concept of community currenciesというタイトルでポスター報告しました.内容は昨年と今年に山形県飯豊町と石川県津幡町で行った地域通貨ゲームの紹介と,地域通貨導入デザインにおけるゲーミングシミュレーション利用法についてです.多くの方からコメントやアドバイスを頂き大変勉強になりました.
北陸地域づくり協会での共同研究「新・買い物支援システム:オンデマンド商店街の可能性調査・研究(代表石川工業高等専門学校 熊澤栄二)」の報告書ができました.
これは,北陸先端科学技術大学院大学の小林重人氏と共に2014年の1月と2月に石川県の津幡町で行った地域通貨ゲームと地域通貨の勉強会で参加した研究プロジェクトです.
こちらからダウンロードすることができます.ご関心のある方はどうぞ.
2014年2月8日に山形県飯豊町中津川地区公民館にて地域通貨導入検討会に参加しました.
検討会は前半に簡易版地域通貨ゲームを行い,後半に協議を行いました.
協議では地域通貨の名称や発行単位,紙幣デザインや流通スキームなどについて話し合いました.
基本的な流通スキームは地域外部からのボランティアの方へ対価を地域通貨で支払い,それを地域内の店で利用してもらうということになっています.会議では地域内でいかに流通させていくかが話し合われました.また,そもそも地域通貨を導入するメリットとはという根本的な話しもゲームを通じてなされました.
この地域は過疎が進んでおり,長期的には地域外部からのボランティアなしには地域行事が成立しない状況に直面しつつあります.その状況を見据えて地域通貨を導入するという目的も会議の中で話し合われました.まちづくりに地域通貨を導入していく中津川地区の活動には今後も関わっていく予定です.
2月22日に飯豊町の旧中津川小・中学校で「中津川雪まつり」が開催されます.訪問した日には雪まつりであげる大きな紙風船をつくっていました.ここでのボランティアでまずは地域通貨を使用する予定になっています.ご関心のある方はどうぞ.詳しくはこちらまで.
2014年1月25日に石川県津幡町において地域通貨ゲームを行いました.
北陸地域づくり協会での「買い物弱者支援」共同研究の一環で津幡町に地域通貨を導入することが検討されています.今回はそのためにそもそも地域通貨とはどのようなものなのかについて勉強会を行うということで,2回の勉強会を開催することになりました.1回目は地域通貨ゲームをおこない,2回目に事例紹介やディスカッションなどを企画しています.
津幡町では津幡町販売事業協同組合(スタンプ会)発行のドレミファカード(満点)というものがあり,それで町税や水道使用料などが納入できるようです,そのカードを基にして地域通貨を導入していくことを考えているようです.ゲームの後も40分ほど地元との方々との立ち話でのディスカッションがつづき話が尽きませんでした.ゲームを通じていろいろなことを考えてくれていたようで,ゲームの効用が早速表れたようです.
次回は,2月に今回のゲームのフィードバックをした後に事例紹介などをしていく予定です.