川口地区拡大ワークショップ

8/22に長岡市川口地区の川口公民館にて,「あっちぇーどもお茶かのみこいてぇー会(お茶会)」と称して,川口地区の拡大ワークショップが行われました。今回の主催は,前回のワークショップの主催である(財)山の暮らし再生機構川口サテライトや(財)中越防災安全推進機構に加えて,7月に行ったワークショップの参加者が中心となってつくられた「川口のことをちょっとまじめに考えている会(仮称)」の方々も入っています。

お茶会は14時から16時の昼の部と19時から21時までの夜の部の二回に分けて行われ,総勢で70名ほどの方の参加がありました。

各グループで,川口地区の良いところ,イマイチなところを挙げ,いまいちなところを何とかするためにはどうするか,楽しみながらも真剣に議論していました。

中でも印象的だったのは,個々の集落のつながりは強いのに川口全体ではつながりが弱いとの意見でした。集落間だけではなく,農業と商業と公的サービスとの連携の必要性を参加者が強く意識しているようでした。

それからもう一つ。世代間のつながりの必要性も訴えているグループが多かったです。川口を良くしたい思いは共通しているものの,若者世代からは,自分たちがやっていることを親の世代が理解してくれず,否定的なことを言われるという意見が割とありました。ただ,それに対しては,「若者世代がやっていることは理解できなくても文句を付けないし,付けるべきではない」との親の世代からの熱い応援もありました。

川口を良くしたいとの思いがだんだん形となって現れてきそうな雰囲気です。今後もまたこの活動に関わっていきます。

お知らせ

青土社の『現代思想 8月号 特集:ドラッカー マネジメントの思想』において,ダニエル・イマーヴァール「市場と国家,そして株式会社:ドラッカーとポランニーの経済社会批判」という論文を翻訳しました。

関心のある方はご一読ください。

青土社『現代思想』のページはこちらからどうぞ。

川口地区意見交換会

7/4に長岡市川口地区において,川口地区の20-40代の住民を中心とした意見交換会が行われました。

今回は,山の暮らし再生機構川口サテライトの中林さん,脇田さん,春日さんをファシリテーターとしたワークショップ形式で行われました。また,私の所の院生の田原君と高橋君,東京農工大学の院生の塚島君,そして石川県立大学の学部生の方々がそれぞれ書記として参加しました。

ワークショップは(1)自己紹介と川口の良いところ悪いところ,(2)川口地区をどうしたいか,何ができるかということについて三つのグループ毎に話し合う形式で行われました。

今回私は直接グループに入らず,周りから議論を聞いて回るだけでしたが,非常に率直で,かつ建設的な意見が多く出ていました。個人的には女性の主婦の方々の生活に根ざした,率直であるけれども前向きな意見や考えを聞けたことが良かったと思っています。また,様々な地域活動や様々な年齢層の人たちをつなげていく活動組織の必要性を訴える意見もありました。

その後の懇親会では,地域通貨の話などもしたのですが,非常に好意的な印象を受けました。今度は8月に行われる予定です。その時にまたここで報告します。

更別村 公益通貨 サラリ

6/12-15まで科学研究費補助金基盤研究(B)「制度生態系アプローチによる経済政策論の研究:進化主義的制度設計と地域ドック」(研究代表者:西部忠北海道大学経済学研究科教授)の会議と調査で北海道の帯広市と更別村に行ってきました。

会議としてはこちらでやっている地域通貨の共同研究プロジェクトの協力のお願いをしてきたのですが,視察に関しては,初日に帯広市でのまちづくりを担われている國枝さんや梶野さん達と意見交換を行い(おいしいお酒を沢山飲み,最後はジンギスカンでした),次の日に更別村で行われている公益通貨「サラリ」の視察を行いました。

サラリはNPO法人どんぐり村サラリで発行している地域通貨で,現在100サラリと500サラリがあります。コミュニティ活動の活性化,ボランティア活動の促進,地域経済の活性化を目的としています。利用できるのは会員申し込みをした村民で,現在215ほどの会員数がいます。利用方法としてはボランティアやイベント時などの利用や村内商店街で利用できるだけではなく,住民税,水道料金,村内各施設の利用料金などの支払に利用できるところが特徴です。

利用できる商店街にはステッカーが貼ってあって,そこで利用できます。ほぼどこの商店でも利用できるようです。

今後は村の出産祝い金などにも利用できたらとの話でした。この地域通貨の準備会議に参加させてもらったのが5年ほど前でした。そこから着実に準備を進めて今に至っています。今後の展開が非常に期待される地域通貨の事例だと思います。

サラリに関してはこちらのニュースもどうぞ。

上越よみうり連載開始!!

といっても,連載するのは私ではなく,院生の赤岡君です。

地元紙『上越よみうり』で,「ホンチョウ宅配便」という本町コンシェルジュの田鹿さんが企画した月1回の連載があります。赤岡君が本町商店街の研究をしていることもあって,この連載に関わることになったわけです。

そして,5/18にその記事が載りました。ということでここで紹介しておきます。

また記事が載ったらここで紹介します。

長岡市川口地区(旧川口町)視察

5/8-9に北陸建設弘済会研究プロジェクト「中山間地の活性化策を用いた課題解決手法の調査研究」の会議で長岡市川口地区(旧川口町)に行ってきました。

初日は川口町体験交流センター「朝霧の宿・やまぼうし」にて会議と住民との意見交換会を行い,その後交流会を行いました。

ここ「やまぼうし」はもともと木沢小学校だったので,会議や交流会は元音楽室だった場所で行いました。住民との意見交換会は,元町長を含めた11名ほどの住民の方々と我々研究グループとで自己紹介や現在の活動の課題などについてお話を伺いました。詳細を書くことはできませんが,震災後の住民による主体的な地域おこし活動が様々な集落で行われていること,そしてその活動を持続的に行っていくために具体的に何が必要なのかということについてお話を伺えました。印象としては,様々な集落が地域おこしという活動を通じて,他の集落や地区とつながっていきたいという枝がたくさん出ているようでした。そして,地域通貨がその枝をつなげていく媒介として機能するのではとの印象を持ちました。「震災がなければこの地区は徐々に気づかないうちに衰退していたと思う。震災があって自分たちで地域おこしをしなければだめなんだと気づいた」「夜に散歩すると以前は灯りがついていた場所が次第に灯りが消えていく。その状況になれつつあるけれども未だになれない」など印象に残っています。

交流会の料理は地元の人たちによる手作りです。ふきのとうの春巻きはうまかった。

ここ,やまぼうしの体育館には,住民の活動を紹介する様々なポスターが貼ってあります。その一部を紹介します。

2日目は川口地区の視察です。まずは2004.10.23に起きた中越地震の震央地を見に行きました。写真の奥の列の右から二番目の棚田の地下13キロが震央です。記念碑が建っています。

次に見に行ったのは,「あぐりの里」です。1日多いときは240万円の売り上げがあるようです。

最後は,東川口地区です。旧川口町役場(現川口支所)などを見ました。ここでは,毎月第三日曜日に「よってげてぇ ふれあい市」が開催されています。

今回は,視察だけですが,近いうちにまた訪問する予定です。その時にはまたここでその時のことをアップする予定です。

三・八の市

この連休は,4/30は六・十の市,5/1は一の日市,5/2は二・七の市と連日朝市を見に回っています。今日は5/3ですから,もちろん三・八の市です(明日は5/4なので四・九の市があります)。

さて,六・十の市のところでコミュニティバスについての感想を書きましたが,三・八の市には巡回バスが用意されていました。多くの方が利用されていました。

今日は連休ということもあって「三八祭り」と称して朝市だけではなく,フリーマーケットなど多くの催し物が行われていました。天気も良く非常に賑わっていました。

倉庫の中では映画の上映会も行われています。