6/12-15まで科学研究費補助金基盤研究(B)「制度生態系アプローチによる経済政策論の研究:進化主義的制度設計と地域ドック」(研究代表者:西部忠北海道大学経済学研究科教授)の会議と調査で北海道の帯広市と更別村に行ってきました。
会議としてはこちらでやっている地域通貨の共同研究プロジェクトの協力のお願いをしてきたのですが,視察に関しては,初日に帯広市でのまちづくりを担われている國枝さんや梶野さん達と意見交換を行い(おいしいお酒を沢山飲み,最後はジンギスカンでした),次の日に更別村で行われている公益通貨「サラリ」の視察を行いました。
サラリはNPO法人どんぐり村サラリで発行している地域通貨で,現在100サラリと500サラリがあります。コミュニティ活動の活性化,ボランティア活動の促進,地域経済の活性化を目的としています。利用できるのは会員申し込みをした村民で,現在215ほどの会員数がいます。利用方法としてはボランティアやイベント時などの利用や村内商店街で利用できるだけではなく,住民税,水道料金,村内各施設の利用料金などの支払に利用できるところが特徴です。
利用できる商店街にはステッカーが貼ってあって,そこで利用できます。ほぼどこの商店でも利用できるようです。
今後は村の出産祝い金などにも利用できたらとの話でした。この地域通貨の準備会議に参加させてもらったのが5年ほど前でした。そこから着実に準備を進めて今に至っています。今後の展開が非常に期待される地域通貨の事例だと思います。
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