2019年9月11日から15日にかけて岐阜県高山市の高山市民文化会館で開催された第5回貨幣革新・地域通貨国際会議が無事終了しました.
前半2日間の研究者会議では21カ国からの参加者による新たな貨幣イノベーションや地域通貨,補完通貨などについての研究成果が報告されました.2日目のガラディナーは飛騨高山美術館でおこなわれ,会場や地元料理だけでなく,高山めでたや太鼓,花火(!)などで多くのだしものが行われ,大変素晴らしいものでした.3日目のエクスカーションでは高山市で発行流通されている地域通貨エネポがどのように入手できるのかを体験できる木の駅プロジェクトツアーと家具のまち高山をめぐる飛騨の匠ツアーが無料で行われました.4日目と5日目は実践者会議で日本や外国における地域通貨の実線事例の紹介やワークショップ,ブース出展などをを通じて様々なアイデアの共有が行われました.実践者会議では,木の駅プロジェクトの会議や一般向けの企画が他にも行われ,2000人ほどの来場がありました.
私自身は,今回大会組織副委員長とプログラム・学術委員長と主に研究者会議の方を担当しました.あわせて,研究報告,ポスター報告,そして実践者会議では研究成果をブースにて展示しました.個人的にも様々なフィードバックをいただき,充実した5日間となりました.また,今大会から本部RAMICSの役員(Management Committee)メンバー9名のうち1名に選出されました.今後とも貨幣イノベーションや地域通貨,補完通貨の研究や実践に関わることになります.
本大会の開催は,高山市の方々,特に地域通貨エネポを発行管理されているNPO活エネルギーアカデミーの方々(特に山崎さん,澤さん),地域通貨さるぼぼコインを発行管理されている飛騨信用組合の方々(特に山腰さん),飛騨産業の本母さん,広報を行ってくれた佐賀さんなど様々な方々の協力がなければ実現することはありませんでした.ここで深くお礼申し上げます.
次回は2年後,RAMICS2021はブルガリアのソフィアで開催されます.